'90年代 アルバム50枚
今年で40歳になりました。リード文としては最悪の部類かもしれんが、1977年生まれなんで、成人したのが97年。んでもってそれから更に20年経って今(誕生日は1月なんですでに40になって半年以上経過してますが)。Radioheadの『OKNOTOK』も出たし、このタイミングでタイトルのまとめをするのもいいかもなぁと思い、ついでにブログで書いてみようと思い立った次第です。
- アーティスト: RADIOHEAD,レディオヘッド
- 出版社/メーカー: Beat Records / XL Recordings
- 発売日: 2017/06/23
- メディア: CD
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選考基準は以下のとおり。
- 1990年~1999年にリリースされたアルバム。
- 音楽の洋・邦は問わない。
- 名盤と言われていようが、自分が一度も通して聴いたことのないものは除外。
- プライオリティ:自分の好み(当時の記憶が曖昧なのもあるので、今現在の自分の好みが強く反映されてます) > 当時、世の中に与えた影響度 > ポピュラリティ。
- オリジナル・アルバムだけでなく、サントラやベスト盤も含む(ただし、オリジナル・アルバムよりは評価は厳しくする)。
本当は100枚にしようと思い、120~130枚くらい思い浮かべてみたが、30位くらい以降は、点数付けてもそんなに大差がなかったので、50枚にしました。
では、早速50枚!とは言わず、軽いジャブ代わりに惜しくも50枚に漏れた次点の10枚をリリースされた年順に。
- 『Blue Lines』Massive Attack (1991)
- 『名前をつけてやる』スピッツ (1991)
- 『The First Question Award』Cornelius (1994)
- 『Life』The Cardigans (1995)
- 『Flourish』Spiral Life (1995)
- 『Blur』Blur (1997)
- 『Mutations』Beck (1998)
- 『スリーアウトチェンジ』Supercar (1998)
- 『Take Off And Landing』砂原良徳 (1998)
- 『Calfornication』Red Hot Chili Peppers (1999)
では、1位から順にカウントアップしますんで、50枚分気長にお付き合い下さい。
やっぱ一気に上げるの大変なんで、少しずつ更新していきます。今年中に完成すれば御の字。
01.『OK Computer』Radiohead (1997)
Radioheadの存在は知っていた。当時愛読していた『rockin'on』でしばしば彼らの名前を目にしていたし、それ以前、予備校時代に彼らの2nd『The Bends』を予備校仲間の音楽好きな奴の部屋で聴いていたからだ。その時はしっかり聴きこまなかったのもあり、「なんだか暗い音楽だな」くらいの印象しかなかった(勿論、判断を誤った自分を後日呪うことになる)。
後日論を述べてしまえばバンド・ロックのひとつの到達点且つ、それ以上のものに引き上げて、いい意味でも悪い意味でもフォロワー(C*ldpl*y、M*s*など)にデカすぎる影響を与えた1枚。
#1"Airbag"の不穏なイントロのリフだけで、当時は丼飯3杯はいけるくらいの破壊力で、そして不思議な木魚のようにポクポクと鳴り響くアウトロ~それに続く2曲目が超がつく名曲"Paranoid Android"なのである。反則。躁鬱病患者の心理状況のように目まぐるしく変わる曲調と混乱した歌詞。何もかもが目新しすぎて一聴して虜になってしまった。
この調子で行くと全曲について語ってしまいそうなので、この辺にしておくが、その他、"Exit Music"、"Let Down"、"Karma Police"、"No Surprises"、"Lucky"など、どの曲も名曲揃いで、アルバム丸々シングル・カット行けんじゃねぇかという勢い。
(好き嫌いはあるだろうが)この20年間の影響度を考えれば、これを1位に挙げない人はただの天邪鬼だと思う。
『ザ・サイン・マガジン・ドットコム』での件のアルバム絡みのタナソー(廃刊?休刊?の音楽誌『snoozer』の編集長であり、Radioheadを語る上で避けては通れない日本における最重要人物でもある)へのインタビューをそのまま貼り付けるので、詳しくはそちらで。
02.『Screamadelica』Primal Scream (1991)
1st、2ndと鳴かず飛ばずだったバンドは、太陽よりも高く飛ぼうとした男=ボビー・ギレスピーという、圧倒的な個性を持った怒れるアジテーターの覚醒により、音楽の潮流を見事に掴み取り、周回遅れから一躍トップに躍り出てみせた。それがこのアルバムだ。
I'm movin' on up now
Getting out of the darkness
My light shines on
My light shines on
My light shines on
冒頭を飾る"Movin' On Up"の歌詞が、それまでとここからの彼らの足跡そのまま。アツい男だぜ、ボビー。
アルバムを聴きこんで一番好きになったのが、"Higher Than The Sun"。
トリップ感がパねぇ!
んで、アルバムを聴く前、小山田圭吾のオススメとしてPVを観て、スコッとハマったのが"Come Together"。
名曲だらけ。
Screamadelica: 20th Anniversarry Edition
- アーティスト: Primal Scream
- 出版社/メーカー: Sony Import
- 発売日: 2011/03/15
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03.『Loveless』My Bloody Valentine (1991)
1位はダントツだったけど、2位とこの『Loveless』は正直順位を付けるのが難し過ぎた。最後は好きな曲が多い順にさせてもらいました(ゴメンよ、ケビン)。
確かこのアルバム(っつーか、マイブラ、いや、シューゲイザーか)に出会ったのは1997年。Radiohead同様、発見するまでにかかった時間が長すぎて、当時は自分が嫌になったもんです。でも既視感っつーか既聴感(そんな言葉あんのか?)があり、すんなり腹に落ちたサウンドだった(フリッパーズとかスパイラルとかが拝借してたもんね)。
ディストーションのかかり過ぎた歪んだ轟音のギター。だけどメロディーとボーカルは甘い。とにかく、彼らのそんな代名詞の虜・中毒に簡単になってしまった。
04.『ヘッド博士の世界塔』Flipper's Guitar (1991)
サンプリングだ、渋谷系だ云々はちょっと横に置いておいて、傑作2ndとこの3rdとを順位づけするのは野暮なのかもしれないが、日本の音楽史において歴史的大名盤であることは間違いないし、自分への影響が計り知れなかったのがこっちなのだ。
このアルバムを機に、Primal Screamなんかの洋楽へどっぷりと浸かり始めたという意味では、自分にとってフリッパーズの2人は、欧米を中心とした本場の音楽を知る扉を開けてくれた、"メンター"と言っても言い過ぎではないだろう(当時は特に小山田圭吾からの影響がデカかった)。
- アーティスト: Flipper's Guitar
- 出版社/メーカー: ポリスター
- 発売日: 1993/09/01
- メディア: CD
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05.『Music Has The Right To Children』Boards Of Canada (1998)
ジャケットのアートワークがレコードの内容を如実に表現している。どこか掴みどころがないような、夢の中にいてフワフワしているけどなんか不安で。そんな心情のような音色の洪水が襲いかかる。それでいて初耳だったとしてもどこか懐かしさを感じさせ、どんどんコームダウンさせられる。
リアルタイムでは聴いてなかったが、Radioheadの『Kid A』を経験した後、すんなりと受け入れられ、貪るように聴いた1枚。
Music Has the Right to Children
- アーティスト: Boards Of Canada
- 出版社/メーカー: Warp Records
- 発売日: 2004/03/23
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06.『The Soft Bulletin』The Flaming Lips (1999)
口元に血糊をベタリと付け、銅鑼を乱打するウェイン・コイン。このアルバムの冒頭を飾る"Race For The Prize"を思い浮かべると、誰かのライブ・レポートで読んだそんな風景が頭をよぎる。
過去も未来もドラッグ漬けでドロドロに歪んだ音楽を鳴らしているが、世紀末にぽとりと世界に落とされたこの傑作アルバムは、サイケながらもポピュラーさに富んだ大衆寄りな1枚だったように思う。
07.『Nowhere』Ride (1990)
昔やっていたバンドへの貢献度がハンパなかったアルバム。
その当時(1997年前後)はマイブラを発見した(バンド名は"Several Girls Galore"。)ばかりで、シューゲイザーに入れ込んでまして。「こんなのを自分たちの音楽に取り込めば絶対にイケる!」と息巻いてたが、それを5年以上前にスピッツが既にやっていたことを、その当時の若い僕らは知らなかったんだ...。
因みに上で言ってる「こんなの」の代表格がこれ。
イントロのギターリフ拝借したっけ。
08.『Homework』Daft Punk (1997)
それ程思い入れがある訳ではないのだが、現代のポピュラー・ミュージックに与えた影響度や、それと後々の自分に与えた計り知れない衝撃度からこの順位に。
リアルタイムではピクリともアンテナが反応しなかったが、"One More Time"などで驚愕するのはまだ少し先の未来。
- アーティスト: Daft Punk
- 出版社/メーカー: Virgin Records Us
- 発売日: 1997/01/13
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"Sexy Boy"はリアルタイムで聴いたことあった(懐かしの音楽番組『BEAT UK』にて、たまたまPVを観た)が、当時の自分の耳には早過ぎたみたいで、「即購買!」とはならなかった。
でもこうやって見てみると、既にDaft Punkの1st(8位)は前年に出てたし、5位のBOC『Music Has ~』も同年リリース。本場の潮流からすると、決して早過ぎた訳ではなかったのだ。
- アーティスト: Air
- 出版社/メーカー: EMI Europe Generic
- 発売日: 1998/01/19
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10.『Definitely Maybe』Oasis (1994)
初めて聴いた1995年当時はブリット・ポップ真っ盛りで、Oasis vs Blurがピークに達してたっけ。
このデビュー・アルバムの1曲目で「俺がロックンロール・スターなんだ!」と高らかに宣言しているのである。最高じゃないか、ギャラガー兄弟。
クソ名曲"Live Forever"や、完璧すぎるデビュー曲"Supersonic"収録。
Definitely Maybe (Remastered) (Deluxe)
- アーティスト: Oasis
- 出版社/メーカー: Big Brother
- 発売日: 2014/05/20
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11.『Parklife』Blur (1994)
一躍ワールドワイドなバンドへとリフトアップさせた超有名曲"Girls & Boys"や、映画『さらば青春の光』で主演を務めたフィル・ダニエルズを召喚した"Park Life"、デーモンがヘタクソなフランス語を披露した"To The End"、シングル・カットはしていないが彼らの重要な曲"This Is A Low"などを収録した、充実の意欲作たる3rdアルバム。
12.『Odelay』Beck (1996)
ベック・ハンセンを一躍スターダムに押し上げた1枚。もちろん『Mellow Gold』でハジけたのは知っているが、未聴だったためこれが自分にとってのBeckデビュー。『rockin'on』でプッシュされていたし、Beat UKで初めて"Where It's At"のビデオ見たときはおったまげたっけ。
13.『MTV Unplugged in New York』Nirvana (1994)
オリジナル・アルバムは、カート・コバーン生存時にはヘビメタ・キッズだった自分にはいまいちピンと来ず聴き流した。でもWOWOWで見た"The Man Who Sold The World"でカミナリに撃たれたような衝撃を受け、このアルバムを貪るように聴きました。
ギターのスコアも買って、エレアコ掻きむしってよく歌ってたよなー。
14.『(What's The Story) Morning Glory』Oasis (1995)
世間的には1stよりこっちの方が評価されてるようだが、1stの衝撃度に比べるとちょいとインパクトが弱い。だが名盤。
15.『Never Mind』Nirvana (1991)
"Smells Like ~"の良さがイマイチピンと来ず、それよりもむしろ"Lithium"、"Territorial Pissings"の方が好きです。んでもって、個人的な好みで言うと、『In Utero』の方が好きだが、世の中全般への影響度を考慮しました。
16.『Life』小沢健二 (1994)
発売当時、周りで持ってたのは俺くらいで、普段は女子から話しかけられることのなかった俺が、高校3年になってやっと「暗黒時代」から抜け出す扉をこじ開けてくれた貴重な1枚。貸して欲しいと言われると、リクエストもないのに『世界塔』も無理やり貸しつけてた。
17.『ケダモノの嵐』ユニコーン (1990)
いつかどこかで書いた気がするが、音楽に目覚めたきっかけは、『夢で逢えたら』のバッハスタジオ2で見た彼らでした。確かこのアルバムって1990年のレコード大賞のアルバム大賞貰ってたよな。
18.『The Bends』Radiohead (1995)
19.『Different Class』Pulp (1995)
20.『I Can Hear the Heart Beating As One 』Yo La Tengo (1997)